映画と英語 ジョー Joe あらすじ レビュー ニコラス・ケイジ主演


joe1久々に感動的な映画を見た。

それも見ているうちに来る典型的な感動ではなく、あとからジワーっと着て忘れられない感動だ。

 

   さすがニコラス・ケイジだな

監督も若い監督なのにすごい

共演のTyeという坊やもタダモンじゃない

日本では公開されなかったらしいが、こんないい映画見逃して 何をやっとるの、日本 !?

レビューでも見逃しちゃダメっていってたじゃない

 

まあ、たしかに日本人には難しい映画ではある それは理解できる

場所は何と言ってもアメリカのガチガチの南部だ

出てくるのもディープサウスにうごめくレッドネック、ホワイトトラッシュという白人たちとガチガチの南部黒人英語でしゃべりまくる黒人たち。

 

日本人にこの状況を理解しろと言ってもムリだろう

ワシは南部に長くいたのでこの英語、この雰囲気はものすごく懐かしいものがある

そういう特殊な事情もあるわな

 

南部の黒人特有のブラックイングリッシュはアメリカの白人にもキャッチアップできないもんね

つまり何言ってるかわからんということ

そういう点、日本の英語学習者も自信持っていいよ

 

もう一つ面白い話にイギリス人が南部を訪れて高齢の婦人と話したのだが全然通じず、婦人が周りに人にこの人英語がわからないのよといったのだが、そのイギリス人いわく、Maam、私はロイヤルイングリッシュをしゃべってるのよ(笑)

  だから、日本の英語学習者に全然自信持っていいよ

これホントの話

 

話はそれたが映画に戻ろう

 アメリカ南部の底辺にうごめく貧乏白人と黒人たち、 話はそんな中の話だ

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映画の冒頭からいきなりヨレヨレのレッドネックとボーイの対話

一体彼らはどういう関係なんだって興味をまずひかせる

 

話が進むうちにヨレヨレの飲んだくれがボーイの父親であることが分かり、ここで仰天。

その後、ボーイをいきなりはたくのにも驚いたが、

その後、二人の男にこの父親がボコボコに殴られているのにも驚き、

その前の会話でWhat have you done this time?

今回は一体何おやったんだ

という問いかけでこの飲んだくれがしょっちゅうトラブルを起こしていることが分かる

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Joe(ニコラス・ケイジ)は以前ふとしたことから警官を襲ったという容疑で刑務所に入

っていたのだが、 本当はいいヤツだ

  Joeは木を腐らせて平地にさせる仕事をマネージしている

Joeのしたには班長のジュニア以下黒人たちが働いている

労働時間は朝の 6時から昼の1時か2時までだ

雨の日はない

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毎朝、コールマンというグローサリーに集合して、食べ物を買いながら、Joeのボロトラックに黒人たちを詰め込んで仕事に出かける

この朝のグラーサリーでのやり取りも面白い

あいつの一物はこれくらいだろう

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いやこれだよ

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こういうのが実際のアメリカ南部の田舎での光景なのだ

こういう黒人英語も相当長い間南部に住んでいたワシくらいじあないとわからないから。

You see what I’m saying 俺が何を言っているか分かるか

という問いかけも中級以下の黒人はしょっちゅう使うから覚えておこうね

日本人にはしゃべるのが難しい早口言葉みたいだから。

 

そういう木を腐らせる作業をしているところにボーイが現れ、

俺たち親子を雇ってくれないかとJoeに聞く

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Joeは黒人ばかりの現場に白人のボーイが雇ってくれと言ってきたのに驚いた。

普通白人は黒人の肉体労働の現場には一緒に働きたがらないからだ。

ちなみにゴミの収集などの作業も南部では99%黒人が従事している

白人の作業員は南部では見たことがない

 

Joeはギャリー(少年)に45秒で自己紹介をしろという

Garyは畑でキュウリやズッキーニを収穫した経験を話す

そのGaryの話しぶりに誠実さと好感をもったJoeは即OKする

Garyは喜んで飛んでいくがJoeはHeyと後ろ姿に叫ぶがGaryは気がつかない

「あいつ、いくら貰えるかも聞かなくていいのか」

 

Garyは班長のジュニアはじめ先輩の黒人たちに仕事の仕方を教わる。

このやり取りがまた面白い

Garyはもちろん班長には黒人だろうがYes, sirだ

ジュニアの話し方がまた典型的な甲高く話す南部の黒人英語でものすごく面白い!

他の黒人もGaryに親切に接してくれる

彼らの話しぶりからもJoeが皆に信頼されているきちんとした人間であることが伺える

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一方、Joeはトラブルに見舞われる

というのも、以前バーでビンタを食らわしたサノバビッチがこの地に舞い戻ってきたのだ。

友人の家から出たところをJoeは左肩をショットガンで撃たれてしまう

 

生命に別状はなかったが以前警察とトラブルを起こしたJoeは病院に行くこともできず何と自分で散弾銃の玉をほじくりだす。

 

給料をもらってオヤジに買い物に行こうとこの映画では珍しく親子のふざけあった場面がある。

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その後、橋のところで出会った例のサノバビッチは丁度証拠隠滅のため、ショットガンを川に放り込んでいたところだった。

 

そこをGaryはその男に町まで乗せて行ってくれないかと頼むが。

よせばいいのに、何で銃をほかったんだと聞いてしまう。

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そのやり取りの中、男がGaryの姉に卑猥な好奇心を示したのに怒ったGaryは男をボコボコにする。

意外と弱いサノバビッチ。

 

一方Joeは売春宿へ行ったりするが、そこのよく吠える犬がキライ。

犬をアスホールと呼ぶ。

そんなJoeにも彼女がいて、彼女にJoeはGaryのことを話す。

Garyは何のプロテクションもなく、守ってやりたいのだが大したことのできない自分が憎いなど・・

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Garyは父親を連れて仕事場に来る。

Garyの方はきちんと仕事をするのだが、飲んだくれのオヤジはさっぱりダメ。

人の水を勝手にがぶ飲みしていたり、斧を振るってもまったく力がない。

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仕事が終わった時、班長のジュニアに何でまともに働かないんだとなじられる。

俺はお前のGoddamn Bossなんだぞという。

オヤジはそれに応酬するがこのやりとりが最高に面白い。

One of the best part of this movie

最後にジュニアはオヤジに You country motherfucker と悪態をつくが言い得て妙。

まさに田舎のマザーファッカー。

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帰りに家までGaryとオヤジをJoeは送ってやったが、オヤジはGaryを張り倒して息子の給料までもぎ取ってしまう。

その光景をみたJoeは止めようとするが押しとどまる。

Joeは彼らにもうこなくていいというが、Garyは食い下がる。

 

その後、Girlfriendにこの事を話したJoe.

彼女はJoeに

You just sat and watched it!?

あんたは何もしなかったのとなじられてしまうが、

Joeは小さなことにいちいち関われないという。

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そんな彼女といるところにドアがノックされる

銃をもって外を見たら何とそこにはGaryが入り口の犬に吠えられて雨の中ずぶ濡れで立っている

彼は何とか仕事に雇ってほしいと雨の中歩いてきたのだ。

そんなGaryにこの雨の中何をやるつもりなんだと言いながら感動してしまうJoe

 

ひどい生活をつづけるGaryにJoeは尋ねる。

お前は何でそんなひどい暮らしを続けるんだ。

お前は十分大きい。

家を出て1人でやっていけるだろう

何であんなひどい親と一緒にいるんだ?

と疑問をぶつける

 

と返ってきたのはGaryの意外な答え

 

自分には守らなくちゃいけないものがあるんだ。

お母さんとドロシー(Garyのお姉さん)

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ドロシーは過去のトラウマのせいでおしになっていた

オヤジの性的虐待か何かあったのだろう

 

 

グローサリーによってGaryのため食べ物を買ってやるJoe

Gary は Thank you sir というが JoeはSirと呼ぶのはやめろ

俺はお前のFriendだという

 

そんなある日、バーで飲んでいたJoeにあのサノバビッチが絡んでくる。

殺すつもりではなく外してやったんだという。

男はGaryのことまでJoeに聞きただす

Garyのことまで突っ込んできた男に切れたJoeは男をテーブルに叩き潰して割れたビールで突き刺そうとするがすんでのところでとどまる。

 

自分の高ぶった感情にJoeは売春宿まで車をとばす。

いつもの犬が吠えかかってくる。

今日はいつもの状態ではないJoeは家に帰って自分の犬アメリカンピットブルを引き連れて舞い戻り、犬をけしかけ、猛犬対猛犬のすさまじい咬み合いに。

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そのまま売春宿の部屋に入ったJoeは口で頼むと言って、自分の高ぶった感情を抑えようとする。

 

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一方、アル中の飲んだくれオヤジ

酒瓶を持って歩くホームレスの後をつける

自分の妻が病院にいるんだとウソを付きながら、スキを突いてホームレスを殺しわずかな金品を奪い取る。

殺して奪ったあとで黒人のホームレスの額にキスをするオヤジ。

このシーンがオヤジの心象を表しているのか。

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只者ではないグリーン監督。

彼はこの飲んだくれオヤジを道端で拾ってきて演技をさせたとかいてある。

しかし、ほんとにそうなのかなと思うくらいこのマザーファッカーオヤジ演技が上手い。

対する殺される黒人のホームレスももしかしてホンモノ?と思うくらい自然そのもの。

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Joeのトラックはオンボロでひどい臭いがする。

マイルもたくさん走っている。

仕事場の黒人たちはJoeに新しいトラックを買えというがJoeはこれのどこが悪いんだと言っていた。

そんな話の中でGaryはJoeに自分に車を売ってくれと頼む。

Joeは大きな問題はないがマイル数も走っているし、他の車屋でいいのを探したほうがいいというが、

Garyはこの車がいいんだ、頼むよCome on, Joeという。

この時のやり取りが本当に二人が近い親しい関係になってきているのを見事に表している

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Joeは道を走っている時新任の警官に車を止められるが過去のトラウマからキレて警官をアタックしてしまう。

 

その時逃げた犬を探して、JoeはGaryと一緒に犬を探しまわる

 

その時、JoeはGaryに運転させるのだがこの時のやり取りがホントに父と子のやり取り、親友同士のやり取りみたいで一番心があたたまる場面。

Garyの機転で無事犬を見つけられたJoe,この時獰猛なピットブルはGaryにもなついた。

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車屋によって新しいトラックを買うJoe.

GaryはJoeからトラックをゆずってもらう。

聞いていた代金900ドルをさしだしたGaryにJoeはその金を受けとらず、保険がいるから保険にその金を使えという。

Garyは笑顔でThanks Joeといってトラックを運転して去る。

 

 家に帰って夜、Joeの家のドアがノックされる。

外を見たJoe は血だらけのGaryが血相を変えて立っているのを観る。

GaryはJoeに車を貸してくれと頼む。

話を聞けば父親と例のサノバビッチが姉を連れて行ってしまった。

つまり、父親が金のために自分の娘を売ったということなのだ。

 

決意した顔をしたJoe

 

Garyとともに車に乗り込み現地に向かう

 

現地ではオヤジがトラックの後ろに載せられた娘を二人のSons of bitchesに1人30ドルで売り渡すところ。

 

Garyのお姉さんは過去のトラウマで口が聞けず危機一髪。

 

そこにJoeとGaryが到着。

 

JoeはGaryに何かあったらグローサリーにオヤジと親友の警官に知らせろと言って単身乗り込み二人をシメる。

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無事、現場からお姉さんを取り戻したGary、

しかし、Joeのほうは逃がしてやろうとした片一方の男から背後から撃たれてします。

撃たれながらも二人を撃ち殺したJoe.

 

さらに橋の上にいたオヤジを打とうとするが弾切れ。

 

オヤジはAre you my friend?という言葉を最後に自ら橋を乗り越え飛び降り自殺。

 

あとから駆けつけたパトカーに親友の警官とGary

 

警官Earl「What have you done, Joe?」

 

Joeに駆けつけJoeを抱くGaryの腕の中でJoeは息を引き取っていく・・・

 

 

時は流れ、Joeのもとで木を腐らせていた大地に再びGaryは新しいマネージャーと話し合っている。

平になった土地に新しい元気な松の木を植えていく仕事だ。

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二人の話はJoeのことに及ぶ

君のジョーのもとでやっていたんなら立派に今度の仕事もやれるだろう

ジョーのこと知ってるんですか?

知ってるとも。あいつはいつも俺には良い奴だった

ぼくもジョーのことはよく知っています。

彼は僕にも本当にいい人でした。

 

(終わり)

 

 

嵐が去って新しい希望が芽吹いていくようなラストシーンだ。

Joeという犠牲のもとに・・・

 

この話は南部のホワイトトラッシュや底辺で働く黒人労働者、アル中、ホームレスなどの社会の底辺の中から生まれたヒーローというかヒーローの心を描く。

だれでもが、こういう心を持たなければいけないんじゃないかと考えされられる映画である。

 

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