おみおくりの作法 Still Life イギリス映画 5Star


still life 1

 

原題はStill Life

静かな人生 と まだ続く人生 と 両方の意味をかけてあるらしい

 

邦題の「おみおくりの作法」というのも結構いい題だね

ジョンは役人として長く働き、孤独死した人たちに誠意と愛情あるお見送りをしてきた

イギリス版の「おくりびと」

 

監督はイタリアのウベルト・パゾリーニさん

イギリスとイタリアの合作ということになってる

主人公のイギリスの民生係のジョン・メイ に エディ・マーサン

亡くなった男ビリーの娘のケリー・ストーク   ジョアンヌ・フロガット

 

 

 

ジョンは自らも独り身だが

仕事が終わって部屋に帰ってからも

亡くなった人たちの写真をアルバムに入れたり

静かながら愛情あふれる人だ

同じ仕事をしている同僚でも効率優先かのように手短にことを片付ける人もいる中

彼は亡くなった一人ひとりにきちんとお葬式をして見送ってあげている

孤独死したならこういう人に見送られたいと思うのはぼくだけではないだろう

しかも、この役柄にはこの俳優さんしかいないと思うくらい

エディ・マーサンの演技はピッタリだった

そこが役者さんのすごいところだ

さてジョンはいつもの様に孤独死した人の連絡を受けるが何とその人、

ビリーは自分と同じアパート、向かいの部屋に住んでいた人だった

ジョンは散らかったビリーのアパートの中で古ぼけたアルバムを見つける

中には可愛らしい小さな女の子の写真がたくさん貼ってあった

ジョンは手がかりを頼ってビリーの身寄りを探す

荒くれていたビリーが入っていた刑務所の元所長

フォークランド紛争時の戦友

(それにしてもフォークランド紛争からそんなに時がたってるんだな)

元の職場のボス

元恋人

酔っ払い仲間

still life 3

そしてとうとう娘のケリーにたどり着く

一人、ドッグトレーナーをして暮らしているケリー

父のビリーからは10年以上音信不通だったと父をうらんでいた

しかしながら、ジョンが丁寧に誂え直したアルバムに自分の写真がいっぱい貼ってあるのを見たりして

ケリーの父に対する心は変わっていく

葬儀には行かないと言っていたケリーだったが

次の日、ジョンに連絡があり、葬儀に参加するという

父に対して頑なだったケリーの心が溶けていく

そして、ケリーにほのかな想いをいだくジョン、44歳

still life 2

……………..

葬儀が終わったら二人でお茶を飲もうとイヌ好きなケリーのため

犬の絵のついたマグを2つ買ったジョン

その店からの帰り、浮き立つ心で道路に飛び出したジョン、そこにはバスが・・。

 

孤独死したジョン

今度は自分が見送られる番になったが、

誰も自分のように親身に世話をしてくれる人はいなくて

全てが事務的に処理されていく・・・

 

同じ墓地でビリーも少なくない人たちに見送られて埋葬されていく

これもジョンのおかげだ

 

その少し離れたところではジョンが寂しく事務的に埋葬されていく・・

 

ビリーの埋葬に立ち会っていたケリー

ジョンが来ないことに不審に思いながら

それとは知らず近くにジョンが埋められていくことに心が気にかかる

 

誰も、参列者のいなかったジョンの埋葬だったが

しばらくして、たくさんの参列者がジョンのためにやってきた

その人達は・・・・

 

この映画の背後に流れる音楽も実にこの映画とマッチしていて

知れば監督の元奥さんだったらしい

 

監督のインタビューを読むと、この人は小津安二郎監督の事も意識していたらしい

なるほど、もし小津監督が作るにしてもジョン役のエディ・マーサンを選んだかもしれないな

 

西洋人でもこのような繊細な映画を作るんだと嬉しい驚きを感じている

 

映画の英語はイギリス英語で、やっぱりアメリカの英語とはまったく違うな。

アメリカ人でもイギリス人の話す英語がまったくわからない人がいることも理解できるような気がする

 

 

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